MATERIAL
アニリン染めコードバン(Aniline Cordovan)
コードバンは馬の臀部からのみとれる希少な革です
牛革に比べ繊維密度が高いため非常に堅牢で、他の革とは一線を画す高級なツヤがあるのが特徴です
見た目の美しさと、わずか1mm程しかない「コードバン層」を原皮から削り出す作業が宝石採掘に似ていることから「革のダイヤモンド」と呼ばれ、世界中のレザーファンに愛されています
中でも、世界的に有名な日本のコードバンタンナー(製革業者)である「新喜皮革」が鞣し、「レーデルオガワ社」が独自技術で仕上げるアニリン染めコードバンは、高い透明感と鮮やかさを持つ究極のコードバンです
革表面に塗料を塗る「顔料染め」ではなく、水性染料による仕上げのため光沢と透明感が最大限に引き出されています
カラー展開も豊富で、ARTIではブラック、コーヒーブラウン、ネイビー、グリーン、ナチュラルの5色を取り揃えています
ホーウィンシェルコードバン(Horween Shell Cordovan)
アメリカで100年以上続く老舗タンナー「ホーウィン社」が作る「シェルコードバン」は、最も高級なレザーの一つとして知られています
半年以上の時間をかけ、職人の手作業でオイルをしっかりと含ませながら仕上げることで、より重厚な光沢と手に吸い付くような質感、しなやかさを持たせたコードバンとなります
重厚感の中に染料仕上げの透明感もあり、革表面に目を凝らすと「ピンホール」と呼ばれる極小の毛穴が見て取れるのも特徴です
食肉文化の副産物である本革は牛革の流通が圧倒的に多く、馬革の供給量は僅かです
原材料の希少性や、手間暇のかかる特別な製法によりシェルコードバンの生産量が限られる一方で、世界中でその魅力が評価され需要が高まり続けており、ここ数年で大きく価格が高騰しています
ARTIではブラックと#8(バーガンディ)の2色を取り揃えています
ブルガロ(Bulgaro)
イタリアトスカーナ州のLo Stivale(ロ・スティバーレ)社が、「バケッタ製法」で作る牛ショルダー革
植物タンニンで鞣し、手作業でじっくりとオイルを入れる「バケッタ製法」は、イタリアで1000年以上受け継がれる伝統技術です
オイルレザーですが表面はサラッとした質感で手触りが良く、使い込むことで革らしいツヤと深みの出るエイジングが楽しめます
繊維密度が高いショルダー部位から作られるため丈夫でコシがあり、きめ細かく上品な表情が魅力です
どんな革にも合わせられる万能性から、ARTIでは財布等の内装にも採用しており、ブラック、ダークブラウン、キャメルの3色を取り揃えています