Materials

ARTIのものづくりは素材選びから始まります。

革は、工業製品のように均一な素材ではありません。
個体差があり、時間とともに変化し、使い手の環境を受け取りながら完成していきます。

ARTIでは、その性質を前提に、長く使われることを想定した素材のみを採用しています。

 

- Horween Shell Cordovan -

重厚な艶としなやかさを併せ持つ、ホーウィン社のシェルコードバン

アメリカ・シカゴで100年以上続く老舗タンナー、ホーウィン社。
その代表作であるシェルコードバンは、世界最高峰の革のひとつとして知られています。

半年以上の時間をかけ、職人が手作業でオイルを含ませながら仕上げることで、重厚な光沢と、手に吸い付くような質感を備えています。

染料仕上げによる透明感の奥に、「ピンホール」と呼ばれる極小の毛穴が見て取れるのも特徴です。

新品時には革に含まれる油分(ロウ)が表面を薄く覆い落ち着いた表情を見せますが、使い込むにつれてそのロウが自然と馴染み、表面の繊維が整うことでシェルコードバンが持つ艶と質感が徐々に現れていきます。

時間とともに唯一無二の光沢と質感を育てていくのがシェルコードバンの魅力です。

原材料の希少性と手間のかかる製法により生産量が限られている素材ですが、その魅力は世界的に評価され、年々需要が高まっています。

ARTIでは、ブラックと#8(バーガンディ)の2色を採用しています。

 

- Aniline Cordovan -

透明感と鮮やかさを備えた、アニリン染めコードバン

コードバンは、馬の臀部からのみ採取される非常に希少な革です。
繊維密度が極めて高く、牛革とは異なる緻密さと、独特の光沢を備えています。

中でも、日本の老舗タンナー・新喜皮革が鞣し、レーデルオガワ社が独自技術で仕上げるアニリン染めコードバンは、高い透明感と、染料仕上げならではの鮮やかな表情が特徴です。

表面に塗膜を施す顔料仕上げではなく、水性染料で染め上げることで、革本来の質感と奥行きのある艶が引き出されています。

アニリン染めならではの透明感は、使い込むほどに艶が深まり、色味にも奥行きが増していきます。  
タンニン鞣し特有の変化により、長年の使用でも張りやコシを保ちながら、少しずつ革本来の表情が現れてくるのが特徴です。

ARTIでは、ブラック、コーヒーブラウン、ネイビー、グリーン、ナチュラルの5色をご用意しています。 

 

 

- Bulgaro -

実用性と上品さを兼ね備えた、イタリアンレザー

ブルガロは、イタリア・トスカーナ州のタンナー
Lo Stivale(ロ・スティバーレ)社が手がける牛ショルダー革です。

植物タンニンで鞣し、手作業でじっくりとオイルを入れる「バケッタ製法」によって仕上げられています。
この製法は、イタリアで1000年以上受け継がれてきた伝統技術です。

オイルレザーでありながら、表面はさらりとした質感。

使い始めは落ち着いた質感を持ちながら、日常の使用による摩擦や手の油分を受け取り、時間とともに深い色味と革らしい自然な艶が現れてきます。 
実用性を保ちながら、穏やかなエイジングを楽しめる素材です。

繊維密度の高いショルダー部位を使用しているため、丈夫でコシがあるのも魅力です。

ARTIでは、内装素材にもブルガロを採用しており、ブラック、ダークブラウン、キャメルの3色をご用意しています。